症例14 PRGFを応用し顎堤増生術を行った症例|福山市御門町の歯医者 やまもと歯科

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症例

症例14 PRGFを応用し顎堤増生術を行った症例

60歳女性。

全体的な治療をご希望でご来院されました。根管治療、インプラント治療、矯正治療、歯周組織再生療法、補綴治療などを用いて包括的に治療を行う咬合再構成を行なっている患者様です。

右下の欠損部に対するインプラント治療に先行して骨造成を行いました。左は術前右がインプラントを埋入後の状態です。

青矢印の長さを見ていただくをわかりますが骨の幅が造成されていることがわかります。インプラント治療を行うにあたって、既存の骨の量が不足している場合は骨増生(顎骨の破折や吸収により喪失した骨への水平的または垂直的な骨の増生法をいう)を行います。骨増生のうち顎堤部分(歯喪失後の顎骨上の歯槽骨の堤のこと)に対して行う術式が、顎堤増生術といいます。

骨増生には骨移植、仮骨延長術、上顎洞底挙上術やメンブレンを用いた骨誘導法などがありますが、当院で一般的に行っているPRGFという多血小板血漿に成長因子の概念を取り入れたシステムを応用した骨誘導法について解説いたします。

 

 

 

術前の状態です。抜歯後10年以上経過しているということで顎堤が吸収している様子がわかります。

 

 

(左図)

歯肉を切開し剥離をすると顎堤の様子がわかります。

(中図)

骨膜減張切開(歯肉弁の移動が容易となる様に歯肉弁の内側の骨膜に加える切開)を加え、補填剤を加えても歯肉弁同士が封鎖し閉鎖創とできる様に準備をします。

(右図)

PRGFを用いてゲル状に固めた骨補填材を填入した状態です。

骨移植材とPRGFに混和して用いるメリットとしては

・骨原生細胞の活性化

・骨伝導のための器質形成

・取扱いが容易になり手術時間の短縮化

などが挙げられます。

ティッシュエンジニアリング(組織工学)の考えを応用して考えると、再生には足場、細胞、成長因子が必要と言われています。PRGFは血小板を高濃度に凝縮して、術者の狙ったタイミングで血小板には凝固させることができるシステムです。血小板は凝固などの刺激によりPDGF,TGF–βVEGFFGFなどの成長因子の放出をすることが解明されています。成長因子は骨形成や創傷治癒に大きく関与すると考えています。

(左図)専用の採血管です。抗凝固剤としてクエン酸が含まれています。

(右図)専用の遠心分離機です。採取した血液は直後にこの装置にかけることで血液を分離します。

 

遠心分離により血液は血漿、白血球、赤血球の分画に分離されます。手術で必要なのは上澄みに当たる血漿です。血漿部分は下の方へ行くについれ血小板濃度が濃くなるため、使用用途に応じてさらにfraction1(F1)〜fraction1(F3)に分けて用います。

 

(左図)

骨補填材の上を覆う様にPRGFを用いて作成したフィブリン膜を設置します。補填材の安定を図ります。

(中図)

メンブレンを設置し補填材の安定を図ります。

(右図)

ナイロン糸を用いて水平マットレス縫合および単純縫合を行い、テンションフリーの状態で閉鎖します。

 

(左図)

骨造成前。緑の点線の太さの円柱状のインプラントを安心、安全に埋入するためには骨造成が必須です。

(右図)

インプラント一次オペ(インプラントを埋入するオペ)を行った直後です。

造成した骨の中にインプラントが露出することなく埋入できています。

 

 

本症例は自由診療ですが当院では保険診療も行っております。

当院では治療方針を何かのバイアスを持って決定することはありません。

医療の原則に則り、選択可能な治療やケアの方法が複数ある場合、考えられる全ての選択肢について、その効果と危険性の情報を幅広く歯科医師以外からも積極的に収集し得た上で、患者様が主体的に複数の方針から一つを選択できる様に促します。

その上で患者様と一緒に治療方針を決めるシェアードディシジョンという考えのもと、歯科医師、トリートメントコーディネーター、患者様が何度も話し合いをした上で治療方針を決定します。

お気軽にご相談ください。