やまもと歯科における『なるべく削らない治療』
こんにちは!
やまもと歯科、歯科衛生士の山本です( ^∀^)
最近は歯科医院のホームページに“削らない治療”や“なるべく歯を残す治療”など書いているところが多くなってきました。
やまもと歯科のホームページにも書いてあります!
ではそれは具体的にどういう意味なんだろうと思われる方も多いのではないでしょうか?
その意味合いは医院によって様々です。
今日は当院が取り組んでいる『やまもと歯科における削らない治療』についてお話ししたいと思います。
例えばこのような虫歯があるとします。
いくら削らないとは言っても虫歯は取りきらなければいけません。
一般的に歯科医院では虫歯を取るためにタービン、コントラなどの回転切削器具や
スプーンエキスカなどのハンドで使う機具を用います。
タービンとは機械の力で回転して歯を切削する虫歯を機械です。
歯科医院によってはタービンだけで治療を行うところもあります。
機械で虫歯をとっていき、早く治療が済むので患者さんは楽かもしれません。
ですがタービンだけで虫歯を取りきろうとして一番深いところの虫歯までとると健康な歯質まで削ってしまうので歯の寿命に大きく影響してきます。
そして神経までの距離が近くなり、回転の振動、摩擦のダメージが大きく治療後の痛みが出る可能性も大きくなります。
当院ではこの様な早さを重視した治療は行なっておりません。
そしてさらに治療の早さだけを重視して治療すると取り残しが生じます。
それは虫歯が残ったまま被せをすることを意味します。
被せの下で虫歯を育ててしまうことになるのです。
これでは本末転倒ですよね?
歯の治療は1本に対して平均すると4回しか治療できないと言われています。
それ以上は抜歯です。
要は一回の治療を丁寧に慎重に行うことが大切なのです。
<やまもと歯科での虫歯治療の流れ>
まず当院では目視のみで診断して虫歯治療を始めることはしません。
必ず規格性を持ってレントゲンを撮り、虫歯の部分を確認、把握します。
全体的を把握するためお口の写真も規格に則って撮影します。
緊急性の高い場合最低限治療する箇所だけでも撮影します。
これがあるといつでも過去の状態に戻ってお話しすることができますし、歯科医師も行なった処置について考察できるようになります。
そして当院ももちろんタービンは使います。
ですが最初だけです。
効率の良いタービンで大まかに虫歯を取り除きます。
そして途中からスプーンエキスカという耳かきの様な形態の器具に切り替えて虫歯の部分だけを慎重にこそぎ取っていきます。
その際、虫歯の部分だけ色が染まる液を使い、より虫歯の部分を明確にしながら繰り返し取り除いていきます。
これはタービンのみで治療するのに比べて3倍ほど時間はかかる作業なのですが
将来的に歯の寿命を伸ばすためには健康な部分は削らないことは重要です。
よって時間はかかりますが虫歯の染め出し液を使ったり
神経への振動、摩擦が大きい電動の回転切削器具だけでなく
ハンドで使う器具も使ったりしながら
地味ですが慎重かつ丁寧に虫歯を取り除く必要があります。
以上がやまもと歯科のコンセプトに則った
“なるべく歯を残す治療”です!
当院の歯科の『なるべく削らない虫歯の治療の取り組み』について伝わりましたか?
早い≠上手いではないということがお分かりいただけましたでしょうか?
患者様の中には「やまもと歯科の虫歯の治療は長いなぁ」と感じられている方もおられるかもしれませんが
皆様の歯の寿命を伸ばすためなるべく削らない努力をしているからなんだと知っていただけると嬉しいです。
スタッフ一同、
一人ひとりの患者様に愛を込めて💓