精密な歯科治療について
歯科治療の多くは、人の目で見て人の手により行われます。
歯や歯茎などの小さな組織を相手にする上に、口の中はとても狭く暗く、唾液や血液や、顎や舌の動きなどが術者の施術を妨げとなります。
そのため、より高い治療効果と効率性・安全性を確保するためには拡大視野下での繊細で冷静な処置が必然的に求められます。
当院ではさまざまな治療においてマイクロスコープを使用し、拡大視野下での治療を実現させております。
最大40倍の拡大率で治療をすることにより、肉眼では確認できない汚れの取り残しや歯の細かい構造などを視認することができ、より精密な治療を行うことが可能です。
こんなお悩みありませんか?!
- 一度治療したはずの歯が痛い
- 治療前の説明に不安が残る
- 虫歯が再発してしまった
- 痛みはないが根本解決したか気になる
- 治療後に違和感が残る
- 10年先の口腔内が不安だ
- 治療していない他の歯が痛くなった
- 自分の歯を失いたくない
精密な歯科治療が
必要な理由
精密な治療を行うことが、
将来の歯の健康を守るカギとなります
当院では、歯科用顕微鏡であるマイクロスコープを用いて精密な治療をご提供しております。患部を肉眼の約20倍に拡大してみることができるため、見落としや削りすぎのリスクを大幅に減らすことが可能です。特に精密さが求められる根管治療では欠かせない装置であり、肉眼のみで行なう場合とくらべると治療の成功率だけでなく、歯の寿命にもよい影響をもたらします。しかし、マイクロスコープは簡単に使いこなせるものではなく、高い技術力が必要です。また、準備するためにはそれなりの費用がかかるため、導入していない歯科医院も未だ多いのが現状です。
当院では経験豊富な歯科医師が担当しますので、安心して精密な治療を受けられます。治療の成功率を上げて、歯を長持ちさせたい方はお気軽にご相談ください。
マイクロスコープで「見える」世界へ
歯の内部は暗く狭いため、肉眼で確認するには限界があります。マイクロスコープを使用するとライトで内部を明るく照らすことができ、かつ視野を拡大できるので、治療の精度が大幅に向上します。
歯科用マイクロスコープと肉眼の違い
「見える」ことで、患者さんも治療をより深く理解できます
マイクロスコープにはカメラが搭載されており、静止画はもちろん動画も撮影できます。患部を拡大して、治療する様子をモニターに映し出せるため、より説明を理解しやすくなるでしょう。 治療の大変さや歯の状態が目に見えることで、治療や予防に対するモチベーションも上がります。
マイクロスコープを
活用した治療例
虫歯治療
虫歯の取り残しは、再発の原因になります。歯が耐えられる治療回数には限りがあるため、歯を長く残すには再発を防ぐことが何より大切です。とくに神経を失っている歯はヒビが入ったり割れたりするリスクが高いため、気をつけなくてはいけません。しかし、肉眼ではそれらのトラブルにすぐ気づけない場合があります。
虫歯治療について詳しく小さな虫歯を取り残さないための工夫「う蝕検知液」
虫歯組織のみを赤く染める特殊な液体を使って、取り残しを防ぎます。マイクロスコープと組み合わせることでより正確に虫歯除去をおこなうことが可能です。
根管治療
根管治療は歯髄(しずい)と呼ばれる歯の神経が存在する組織を除去する治療です。神経は歯の根っこの先まで続いており、長さは10mm程度といわれています。取り残しがあると強い痛みを発する可能性があるため、気をつけなくてはいけません。
歯根の形には個人差があり、複雑な形態をしているケースも多いことから、当院ではレントゲン写真と合わせてマイクロスコープを使います。小さく暗い根管でも明るく拡大した視野で治療ができるため治療の成功率が高く、歯を抜くリスクを抑えられます。
修復治療
治療後のトラブルを避けるには、マイクロスコープやう蝕検知液といった器具のレベルだけでなく、詰め物や被せ物の精度も高くなくてはいけません。
当院では人工物と天然歯の間にすき間や段差が発生しないよう、慎重に型取りや接着を行います。接着をする際は唾液の混入を防ぐためにラバーダムを使用し、衛生的な環境下で治療を進めるので、トラブルの発生リスクを最小限に抑えられます。
唾液などが流れ込まないように徹底する「ラバーダム防湿」
ラバーダムは、治療する歯以外を薄いゴム製シートで覆い被せて唾液の混入や細菌による治療部位への感染を防ぐ器具です。治療後のトラブルは歯の内部に菌が入り込んでおこるケースも多く、清潔な処置を行うにはラバーダム防湿が欠かせません。修復治療や根管治療の際に使用します。
マイクロスコープ治療の
注意点
- 肉眼や拡大鏡の治療に比べて格段に精度が上がりますが、100%の治療を保証するものではありません。
- 再発しづらい治療を徹底しておりますが、治療後も継続したメインテナンスが必要です。
- 保険の診療に比べてより精度の高い治療を行うため、治療に時間がかかる場合があります。
精密な歯科治療の
よくある質問
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Q
精密な歯科治療では、マイクロスコープの他にどのような設備を使用しますか?
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A
根っこの形を立体的に確認できる「歯科用CTスキャン」や、細菌感染のリスクをおさえる「ラバーダム防湿」を使用します。保険の治療では使用しないものが多いため、一つひとつ説明して治療に移ります。
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Q
マイクロスコープを使って、お口全体の状態をしっかりと診てもらうことはできますか?
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A
はい、可能です。
マイクロスコープには強い光源が搭載されているため、細部までしっかりと確認できます。小さな変化にも気づくことができますので、1本1本丁寧に問題がないかをチェックさせていただきます。