歯周病と心疾患
こんにちは。歯科衛生士の山本です。
桜も咲いて暖かい日が増えてきましたね。
本日は新元号が『令和』と発表され平成生まれの私にとって
とても感慨深い日になりました。
さて最近歯周病の治療説明をしている際、患者さんから
「テレビで見たけどこれって心臓にまわると良くないっていうやつよなぁ?」
「血管に入ると身体中にまわるって本当??」
なんて聞かれることがあったので
今日は『歯周病と心疾患』についてお話ししようと思います。
結論から言うと本当です!!
日本人の約90%が罹っていると言われる歯周病ですが
最近の研究で血管や臓器に悪影響を与えることがわかってきました。
特に心臓の病気に関して、
歯周病のある人はない人に比べて発症リスクが高くなることが報告されています。
歯周病が心臓病のリスクを高める
歯周病菌が歯周ポケットなどから血液中に流れ込むと
血管内壁に血栓をつくり、動脈硬化を促進。
これが心臓の冠動脈に起こると
心筋梗塞や狭心症のリスクを高めると言われています。
また歯周病菌が心臓(心内膜や弁膜)に感染すると心内膜炎を誘発。
心臓の炎症や組織破壊、
全身の敗血症を引き起こし心不全を招くこともわかってきました。
つまり歯周病が重度であればあるほど心臓病の発症リスクが高くなる。
他にも糖尿病や早産のリスクなど様々な問題と関係していることが明らかになっています。
歯周病は痛みの出にくい病気です。
痛みが出た時にはもう手遅れなほど進行している場合が多く見受けられます。
歯周病だけでなく虫歯で根管に細菌が感染しても
同じように血管に乗って身体中を回ってしまいます。
虫歯や歯周病は口の中だけの病気とあなどらず、定期的な歯科検診を心がけましょう。
治療の必要性がある場合は、歯周治療や歯科治療を受けることをお勧めします。
その他どんなに小さなことでも不安に思うことがあれば
いつでもやまもと歯科に相談してください☺️
福山市の歯医者 やまもと歯科