症例31 左上臼歯部に対して根管治療および歯周治療を行いセラミック冠による口腔機能回復を図った症例|福山市御門町の歯医者 やまもと歯科

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やまもと歯科 症例集 『一期一歯』

症例31 左上臼歯部に対して根管治療および歯周治療を行いセラミック冠による口腔機能回復を図った症例

58歳女性

左上の歯茎が腫れて痛いという主訴でお見えになりました。

歯茎が腫れていることがわかります。

青矢印:補綴物の適合不良および二次カリエス(修復処置後に再発した虫歯)

赤丸:歯石

緑丸:根尖病変

が確認できます。

 

 

術後の状態です。術前にあった歯肉の炎症は改善し、レントゲン上でも適切な歯周治療、根管治療、補綴治療がなされている様子が確認できます。

歯石を徹底的に除去すること、正しい歯ブラシを定着させること、適切な根管治療を行うこと、適切な修復治療を行うこと

このいずれかが欠けても治療は成功しません。

特別な処置ではありませんが、当たり前のことを当たり前に行う丁寧な治療技術が求められます。

2本の歯は二次性咬合性外傷(歯周炎の進行により支持歯槽骨が減少して咬合負担能力が低下した歯に生じる歯周組織の傷害でであり、過度な咬合力あるいは生理的な咬合力によって引き起こされる)を防ぐために連結冠としています。

補綴装置を装着し再び噛めるようにするためには、補綴前処置として、歯内療法、歯周病治療、症例によっては矯正治療やインプラント治療などが必要なこともあります。

しかし全ての症例に対して歯科医学的に理想的と言える治療が行えるわけではなく、治療計画は患者さんのご希望や社会的背景などを含めて包括的に決定することが現実的です。患者様と術者ができる限り共通の認識で治療に対して向き合い、信頼関係を土台に協力する必要があると考えています。また、そこが歯科治療の難しさの一つだと考えます。

 

 

術前と術後の比較写真です。

根管治療や歯周病治療は日常臨床で最低限の基本的治療として、患者様が許容してくださるのであれば極力、理想像を目指して治療する必要があると考えています。基本的にレントゲンで評価することが多く、肉眼では確認しにくいので、患者様にとっては分かりにくいジャンルに分類されますが、修復治療を支える土台となるものであり非常に大切な治療です。

治療においては術前に想定したような良好な結果が得られないことも起き得ますが、その上で治療に対してお互いに向き合う姿勢が求められます。歯科医師として、技術もさることながら人として誠実でありたいと考えています。

 

本ケースにおける詳細

主訴 :左上の奥歯が腫れて痛い

診断名:左上第二小臼歯、左上第一大臼歯:歯周膿瘍および慢性根尖性歯周炎

年齢 :58歳(初診時)

性別 :女性

治療期間・回数: 約12ヶ月・ 20回

治療方法:左上第二小臼歯および第一大臼歯に、感染根管治療後、フラップ手術を行い歯周組織の治癒を待ったのちに、セラミッククラウンにて口腔機能回復治療を行なった

費用: セラミッククラウン 税込348000円(5年保証付き)

デメリット・リスク

根管の形態が複雑な場合や歯根破折が認められる場合は病態が治癒しない場合がある。

根管治療により、術中、術後に痛みや違和感が出現する場合がある。

通常の根管治療において奏功しない場合、外科的処置や抜歯が必要になる可能性がある。

歯根破折が起き抜歯が必要となる可能性がある。

セラミッククラウンは経年的に磨耗または破損することがあり再製作が必要となる可能性がある。

 

歯周病、または根管治療にてお悩みの方は当院までお気軽にご相談ください。

 

マイクロエンド(マイクロスコープを用いた精密な根管治療)のことなら 福山市の歯医者 やまもと歯科 まで