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歯科用マイクロスコープ🔬✨

2020.09.11

こんにちは😊

やまもと歯科、歯科衛生士の沖野です。

9月に入り、朝晩はだいぶ涼しくなり過ごしやすくなってきましたね🌾

本日は、歯科のマイクロスコープ🔬を使った治療についてお話しようと思います。

まず、マイクロスコープとは?

肉眼では見えないものを4倍から20倍までに拡大し、観察できるという技術を搭載している歯科用顕微鏡です。

日本の施設における普及率は3〜4%と言われています。

見えないものが、見えることで従来のレントゲンを参考にしながら経験と勘で行う治療と比べむし歯の取り残し、汚染物質の取り残し、歯石の取り残し、再治療の頻度に大きな差がでます。このマイクロスコープを用いることで一番大きな利益を得るのが患者さんご自身です。
精密な診断、精密な治療により感染の除去、そして再治療をなくすことで、ご自身の歯を長期に維持でき、口腔内の健康をより良い状態で保つことに繋がります

当院でも、このマイクロスコープを様々な治療で活用しています。

それでは、次にこのマイクロスコープを使った主な精密治療をご紹介します。

①根管治療

根管とは、歯の中の神経(歯髄)が入っている管のことです。ここがむし歯で感染すると、残念ながら神経を取り除かなければなりません。

ところが、神経は取ったものの肝心な感染が取れていない状況が頻発します。根管はとても狭く複雑に入り組んだ形をしていて、簡単に感染を取りきることが出来ないからです。

根管の中は肉眼で見ることができず、一般的にはレントゲンを参考にしながら”経験”と”勘”を頼りに手探りで治療を進めていきます。そうすると見落としが発生し感染源が残こってしまい、再治療になる場合が往々にしてあります。

しかし、マイクロスコープで根管内を詳細に観察することが可能になると、感染源の見落としをかなり減らすことができ、細部にまで治療が出来るようになり、治療の成功率は飛躍的に向上しました。

また、根管治療はたいへん細かい器具を使うため、場合によっては器具が折れて歯の中に残ってしまうことがあります。通常、歯の中に残った器具の除去は不可能で、これまでは器具が折れてしまった場合、治療を続けることができませんでした。しかし、マイクロスコープで確認しながら折れた器具に超音波振動を与えるといった方法により、破折した器具を除去できるようになり、再治療の道が開かれることが多くなりました。

このように、マイクロスコープは根管治療において最も大きな効果を発揮することは明白であり、アメリカでは、根管治療を専門に行う歯科医師を教育する際、マイクロスコープの使用が必須となっています。

②ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングとは、主に初期から中期のむし歯の治療に用いられるプラスチックのコンポジットレジンという材料の”詰めもの”で、当日中に処置が完了します。

コンポジットレジンは使用しやすい反面、とても繊細な材料で詰め方によって結果に大きな差が出ます。顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて時間をかけて丁寧に詰めれば、素晴らしい適合性と美しさを兼ね備えた治療になります。

大切なのは、コンポジットレジンを詰める前にむし歯を可能な限り取りきるということです。健康な歯をできるだけ削ることなくむし歯だけを削り取る作業はマイクロスコープなしには難しく、特に神経が露出しそうな深いむし歯の場合は結果に大きな差が出ます。

③インプラント

インプラントは骨の量や位置に問題がなく、内科的に健康な方であればたいへん信頼性の高い治療法であることが解っています。しかし、そのような条件が良い方ばかりとは限らず、手術にはたいへん細かい工夫が必要です。

特に前歯の場合はただ入っているだけではなく、見た目の美しさも重要です。そのため、インプラントを入れる位置を細かく規定したり、歯肉の位置をコントロールしなくてはなりません。

マイクロスコープはこれらの細かい操作を容易にし、機能的で見た目に美しいインプラント治療を提供することに貢献します。

④むし歯治療

マイクロスコープで患部を拡大して治療を行うことによって、正確に必要最小限の虫歯を削り取ることが可能になります。
削った部分に詰め物をする時にも、詰め物と歯との間に肉眼での治療では、ギャップ(隙間)ができやすく、そこから2次虫歯になりやすいのですが、拡大して治療することで肉眼では見えなかったギャップを見逃さず、より精密な詰め物ができるので、その後の2次虫歯の防止につながります。

⑤歯周病治療

特に歯周病の外科手術(歯周再生療法)では有用です。
歯周病が進行してしまった場合、歯と歯ぐきの間の深い部分に歯石や歯周病菌の感染がありますが、その感染を完全に取りきることができないと手術は成功しません。
肉眼では見えにくい深い部分の感染も、マイクロスコープを用いることでしっかりと取りきることができ、手術の成功につながります。歯ぐきの移植などの繊細な手術の時にも非常に有用です。

⑥審美歯科治療

審美歯科では、より自然で生体に調和することが必要になるため、セラミックなどのかぶせ物や詰め物と歯との適合性や細かな形態にミクロン単位の正確さが必要になります。
削る、型をとる、などのあらゆるステップにおいて高いレベルの精度を必要とする為、マイクロスコープが有用になります。

この他様々な精密治療にマイクロスコープは欠かせません。

マイクロスコープの使用、不使用で患者様の歯の健康を左右する可能性がありますので、やまもと歯科ではマイクロスコープを使った精密治療を行っております。

精密な治療をご希望の方、詳しく聞いてみたいなと思われる方はやまもと歯科にご相談ください。