重度歯周疾患に対してエムドゲインを用いて再生療法を行ったケース|福山市御門町の歯医者 やまもと歯科

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重度歯周疾患に対してエムドゲインを用いて再生療法を行ったケース

60歳女性 他院で下の奥歯の抜歯を宣告された患者さんです。

来院時、できるなら抜きたくないと涙ながらに切実に言われてました。

下の奥歯を保存(歯を抜くことなく、いつまでも自分の歯で噛めるように治療を行い、大切な歯を口の中に維持、保存し機能させていくこと)するためには歯周組織再生療法が必須であると説明し、エムドゲインを用いた再生療法を全顎的に施術させていただきました。

初診時と治療終了時の全体のレントゲンです。

 

今回は左下の奥歯に限局してお話しします。

左下の一番奥の歯は歯周病により、歯槽骨(歯を支える顎の骨)が喪失し、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝の深さ。健康な場合3mm以下)が8mmある状態でした。(◯で囲った部分)

また歯石の沈着も著しく、歯槽骨が減少している原因であると考えられました。(青矢印の部分)

 

噛み合わせや清掃性が不適切な白いクラウン(被せ物)が装着されておりました。

 

歯周基本治療(基本的な歯石とりや、歯磨き指導など)が終了した状態です。

歯周ポケットと歯肉の炎症が一部残存したため、歯周外科を行うこととしました。

今回は歯周組織の再生を図るため、エムドゲインという薬液も用いて行いました。

エムドゲインはビオラ社により発売されているエナメルマトリックスデリバティブを主成分とする歯周組織再生誘導材料です。

スウェーデンのカロリンスカ研究所で、ビオラ社の創立者のDr.Hammarstromらにより開発されました。

現在の科学水準に基づく高い安全性確保の下、幼若ブタの歯胚から抽出精製したもので世界44ヵ国以上で使用されています。

日本では1998年に厚生労働省の認可がおり、2002年に改良版であるエムドゲインゲルが認可されていいます。

 

歯肉の内面に歯石の取り残しが認められます。

デブライドメント(歯肉縁下のプラーク、歯石、汚染歯根面、不良肉芽組織を除去すること)を徹底的に行います。

 

手用スケーラー、超音波スケーラーを用いて歯石を除去している様子です。

 

さらに、エルビウムヤグレーザー、ルートプレーニングバー等用いて炎症性の肉芽組織や歯石を除去します。

 

デブライドメントを終了した状態です。

 

縫合時の状態です。

 

初診時と治療後、2年後の状態の比較です。◯で囲った部分の骨が再生してきている様子が伺えます。

噛み合わせの力に耐えられるよう、連結したクラウン(被せ物)を装着しております。

歯間ブラシによる清掃がしやすいようクラウンの形態に留意しました。

患者さんは全体的に再生療法を行ったおかげで、もう諦めていた歯を1本も抜くことなく、しっかり噛めるようになったので大変満足されていました。

しかし、

この状態を維持するためには定期的なメインテナンスが必須となります。

これで治療が終了したのではなく、ここから長い長いメインテナンスロードが始まったと思って下さいと、患者さんにはお伝ええさせていただいてます。

歯周治療は非常に地味で患者さんにとっては根気のいる治療ですが、頑張ればそれなりに結果は出せます。

歯やお口のことでお悩みの方は やまもと歯科 へぜひご相談ください。

 

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