症例12 右側下顎第一大臼歯に再根管治療とセラミック冠による補綴治療を行なった症例
29歳女性です
右下の奥歯の痛みを訴え来院されました。
レントゲン検査など様々な検査の結果、根の治療の質に改善の余地があったため
再根管治療を行うこととしました。
歯の治療を住宅に例えるとしたら、
セラミック冠などの被せ物が、柱や屋根などの構造体に例えられます。
対して、根の治療や歯周病の治療は、それらを支える大事な大事な基礎工事です。
もし見た目がしっかりしていても長く使用していると、柱がグラグラしてくるような家は本当に良い家ではないと思います。
同じようにどんなに綺麗なセラミック冠が入っていても、歯周病治療や根管治療がおざなりだとこのような結果になってしまい、再治療が必要になることが多々あります。
このケースのように根の本数が4つあり、形も湾曲しているような再根管治療は比較的時間がかかります。
1年半後の現在、セラミック冠を装着し、痛みもなくよく噛める状態が維持できています。
根の先の拡大像です。根の先に見られた黒い影は消失しており、治癒傾向にあると判断しています。
まだ経過は浅いですが、根管治療とセラミック治療が適切に施された結果であると判断しております。
本症例の詳細
主訴:右下奥歯が噛んだら痛い
診断名:右下第一大臼歯 慢性根尖性歯周炎
年齢 :29歳(初診時)
性別 :女性
治療期間・回数: 約1年・6回(途中、中断期間あり)
治療方法:右上第一大臼歯に、感染根管治療後、レジンコアにて支台築造を行い、ジルコニア冠にて歯冠修復を行った。そのほかに全顎的に歯周病の治療を行なっている。
費用: ジルコニアクラウン 税込 180,000円(保証付き)
デメリット・リスク
根管の形態が複雑な場合や歯根破折が認められる場合は病態が治癒しない場合がある。
根管治療により、術中、術後に痛みや違和感が出現する場合がある。
通常の根管治療において奏功しない場合、外科的処置や抜歯が必要になる可能性がある。
歯根破折が起き抜歯が必要となる可能性がある。
クラウンは経年的に磨耗または破損することがあり再製作が必要となる可能性がある。
この症例は患者様のご希望により自由診療とさせていただいております。
当院では各種保険診療も行っております。
根管治療、また歯やお口のことでお困りの方はまずはやまもと歯科へご相談ください。
マイクロエンド(マイクロスコープを用いた精密な根管治療)のことなら 福山市御門町の歯医者